【オープニング】
「老い方の知恵」というと、どのようなイメージを持ちますか?実は“ワガママ”でありながら愛嬌があり、周りから慕われる“老いの達人”がいると言います。今回は、その“老いの達人”たちについて書かれた新著『老いの思考法』を紹介します。
【本編】
新著『老いの思考法』を著したのは、日本の霊長類学の創始者として知られる山極寿一さん。今西錦司さんという老い方の知恵を学んだ山極さんは、その知恵を自身の老い方にも取り入れていると言います。
今西さんは、老い方の知恵を「上手な迷惑のかけ方」と表現しています。つまり、自分の意見を押し付けるのではなく、相手にとっての迷惑を最小限に抑えることで、周りからの支持を得ることができる老い方が理想だというのです。
また、今西さんは自身の老い方を「ワガママ」と表現しています。その理由は、老いた身体に合わせて自分のペースで生活することで、周りからの迷惑を最小限に抑えることができるからだと言います。しかし、そのワガママさに愛嬌があり、周りから慕われるのだとか。
さらに、今西さんは老い方の知恵として、自分の意見を主張することよりも相手の意見に耳を傾けることが大切だと語っています。老いた身体でも心は若いままでいることができるのは、自分を取り巻く環境や人々とのコミュニケーションがあるからだと言います。
【まとめ】
「老い方の知恵」というと、自分の意見を押し付けるようなものを想像してしまいがちですが、実は上手な迷惑のかけ方やワガママさが大切だということを今西錦司さんが教えてくれました。老いた身体でも心は若く、周りから慕われる“老いの達人”になるためには、自分を取り巻く環境や人々とのコミュニケーションを大切にすることが重要なのかもしれません。今回紹介した『老いの思考法』は、老い方に悩む方だけでなく、若い世代にとっても参考になる内容です。ぜひ一読してみてはいかがでしょうか。
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