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「給料はみんなで使うもの」“所有しない”ピグミー族の驚くべき知恵とは? 山極寿一と内田樹が“サル化”する現代社会を斬る

【オープニング】
「給料はみんなで使うもの」ピグミー族の驚くべき知恵とは?霊長類学者・山極寿一さんと思想家・内田樹さんの初対談が実現し、人類の進化から現代社会での老い方まで幅広く語られました。

【本編】
山極さんは新著『老いの思考法』で、人類の進化を研究する中で、ピグミー族の生活に注目しました。ピグミー族は共同生活を送り、個人的な所有権を持たず、給料も集団で分け合います。このような共同生活が、人類の進化の中で重要な役割を果たしたと山極さんは言います。

一方、内田さんは『サル化する世界』などの著書で、現代社会がどのように「サル化」しているかを指摘してきました。技術の発展や資本主義の影響で、個人主義が強まり、共同生活や共同財産が軽視されるようになったのです。

山極さんは「給料はみんなで使うもの」という言葉を引用しながら、ピグミー族のような共同生活を送ることが、現代社会での老い方にも影響を与えると語りました。個人主義が強まると、老いた人々は孤独や不安を感じやすくなりますが、共同生活を送ることでそれらが和らぐのではないかというのです。

内田さんも「老いの問題は個人的なことではなく、社会的な問題」と語りました。共同生活や共同財産の概念が薄れると、老いた人々は孤立しやすくなるだけでなく、生きる意義を見失うことにもつながると指摘しました。

【まとめ】
人類の進化から現代社会での老い方まで、山極寿一さんと内田樹さんの対談は深い洞察を与えてくれました。ピグミー族のような共同生活を送ることで、現代社会における孤独や不安を和らげ、生きる意義を見出すことができるのかもしれません。個人主義が強まる社会で、共同生活や共同財産の大切さを改めて考えるきっかけとなる対談でした。

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