【オープニング】
宮本輝さんが足かけ十年をかけて執筆した歴史小説『潮音』がついに完結しました。しかし、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。二度の大病を乗り越え、ようやく完成した作品には、宮本さんの強い意志と執念が込められています。今回は、宮本さんが『潮音』を書き上げるまでの心境を綴った「あとがき」についてご紹介します。
【本編】
『潮音』は、富山の薬売りという視点から幕末・明治初期の日本を描いた大河歴史小説です。宮本さんは、このテーマについて「自分が生まれ育った富山の歴史を、自分の感性で表現したかった」と語っています。しかし、その執筆に当たって宮本さんは二度の大病に見舞われました。
一度目の大病は、執筆中に突然発症した心筋梗塞でした。その後も体調が優れず、執筆を中断することもしばしばありました。しかし、宮本さんは諦めずに執筆を再開し、ようやく第一巻を完成させました。
しかし、第一巻の出版後、宮本さんは再び大病に見舞われます。今度は脳梗塞で、半身不随になるほどの重症でした。しかし、宮本さんは執筆をあきらめませんでした。病床で執筆を続け、ついに第四巻を完成させることができました。
【まとめ】
宮本さんが『潮音』を書き上げるまでの十年間は、決して平坦なものではありませんでした。しかし、その執念と意志の強さが作品に込められており、多くの読者に感動を与えています。宮本さんの健康状態が心配される中、『潮音』を完結させることができたことは本当に素晴らしいことです。今後も宮本さんの作品に注目していきたいと思います。
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